芥川賞の

田中慎弥さんの受賞会見での個性的な振る舞いなどが話題になっている。

MSNニュースでも、「絆はやっかい」というコラムを出していたが、氏らしく斜にかまえた内容で、しかし私は清々しく感じた。
NHKの紅白で日本中みんなひとつだよ!みたいなムードをことさら演出して(国営放送だからそうならざるを得ないから、いいけども)るのに軽く冷めてた私はなんだか氏のコラムに共感してしまった。

東北地震後、募金もあちこちでしたし、東北産のお米・野菜をできるだけ買おうとしたりしてきた。
それでも、私は個人の生活を守っているだけで、被災地の人たちに何ができていると胸を張れることもなく、自分を生きている。

みんな仲良しなんて思い込みと妄想の産物だといちいち茶々を入れたくなる私みたいなひねくれた人間にはなんだか氏のたたずまいは
一種軽快に響くのである。